試験機校正 点検整備/修理
試験機の性能・精度には、定期的な整備点検および精度調整によって維持されます。
校正業務としては「JIS基準校正」、「JISに準拠したフジイ式校正」、「JCSS校正(MRA付)委託業務」、「A2LA校正(MRA付)委託業務」、「日本海事協会(NK)検定」 とお選びいただけます。
また、藤井精機(株)当時に販売してまいりました、油圧式およびレバー式材料試験機、硬度計、衝撃試験機やお客様所有の校正器など、各種にわたり、整備(修理)点検校正が可能です。
□校正項目□
試験機の種類 |
JIS基準による校正 |
フジイ式の校正 |
JCSS校正/A2LA校正/NK検定 |
ばね試験機
ねじりばね試験機
材料試験機
ばね選別機
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- 報告書
校正証明書
校正結果報告書
トレーサレビリティ体系図
校正器証明書
- 内 容
相対指示誤差 相対繰返性誤差 相対往復誤差 相対零点誤差
相対分解能
拡張不確かさ*2
一般検査
<ばね試験機のみ>
長さ・高さ誤差
圧縮板平行度*3
タワミ誤差*4
角度誤差(ねじりばね
試験機*5)
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- 報告書
- 検証証明書*1
検証報告書
校正器証明書
- 内容
- 相対指示誤差
相対繰返性誤差 相対往復誤差 相対零点誤差
相対分解能
一般検査
<ばね試験機のみ>
長さ・高さ誤差
圧縮板平行度*3
タワミ誤差*4
角度誤差(ねじりばね
試験機*5)
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- 報告書
<ばね試験機として証明書>
JIS B 7738による校正証明書
および検証報告書
トレーサレビリティ体系図
校正器証明書
<一軸試験機として証明書>
JCSS/A2LA/NKによる
区分:力 種類:JIS B 7721 校正証明書
校正検証報告書
トレーサレビリティ体系図
校正器証明書
- 内 容
- 相対指示誤差
相対繰返性誤差 相対往復誤差 相対零点誤差
相対分解能
拡張不確かさ*2
一般検査
<ばね試験機のみ>
JCSS/A2LA/NK対象外
JIS B 7738による
長さ・高さ誤差
圧縮板平行度*3
タワミ誤差*4
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*1:ご要望により削除出来ます。(別途、証明書料がかかる為)
*2:力計におかれる環境補正(温度・湿度・気圧・その地域の推定重力地<重錘のみ>)と付随した
試験機の検証
*3:JIS B 7738には要求されていませんが、高さ精度に影響が及ぶため検証します。
*4:JIS B 7738には要求されていませんが、試験機のフレーム剛性、ロードセルのタワミ量、引張フック間の
伸び量など、補正するにあたりタワミ補正誤差の変化量を検証します。
*5:ねじりばね試験機は、JISがありません。よってJIS B 7721を代用し、角度誤差の検証を付加しました。
力の検証は、JIS基準に基づき且つ、不確かさを求める検証を行います。
検証報告書は、日本試験機工業会推奨ソフトを使用し、成績書を発行致します。
長さ・高さの検証は、JIS B 7738に基づいています。
またJIS基準にはない、バネを測定する上で必要な検査項目を追加しています。
JIS B 7738及びJIS B 7721に準拠した校正となります。
またJIS基準にはない、バネを測定する上で必要な検査項目を追加しています。
別途料金となる、検証証明書の有無もお選びいただけます。
ばね試験機においては、対応国際規格の要求事項はありません。区分(力)一軸試験機として校正します。
試験機の校正による信頼性は、お客様の円滑な国際取引の維持に貢献するにあたり、国際MRA(相互承認協定)に対応した試験・校正の報告書・証明書が必要とされます。またそれには、JIS Q 17025(ISO/IEC 17025)の要求事項をすべて満たされた機関でなければなりません。
弊社では、協力会社様との協業体制の確立によりJCSS校正は、国際的に通用する校正機関として、技術的に適格であり、かつ、技術的に妥当な結果を出す能力があることを実証し対応していきます。
お客様の試験機は、フジイによる整備後JCSS校正により、問題なく校正に移れます。また取り決めにより低価格でご提供できます。共に校正活動に関する技術的判断は、圧力を受けない独立性に対する信用により、利害関係なく均衡のとれた代表による公平に従事してまいります。
JCSS登録・認定事業者については、独立行政法人製品評価技術基盤機構の認定事業者一覧からご確認ください。
協力会社: 認定事業者 JCSS 0177 有限会社 三協エンジニアリング様
以下の通り校正の概要となります。
1:弊社の技術者により、整備点検を実施します。
2:JCSS校正で証明書を発行するにあたり、区分:長さは国際MRA非対応の為、ばね試験機としてJIS B 7738(コイルばね−圧縮・引張試験機の検証)による弊社が校正をします。
・力の検証・長さ高さの検証・他
3:JCSS校正 区分:力 一軸試験機として校正します。
備考:JIS B 7721(引張試験機・圧縮試験機−力計測系の校正方法及び検証方法・・・・試験機の一般検査) によれば「試験機の校正は、試験機が良好な作動状態にある場合にだけ実施しなければならない。そのため、試験機の一般検査を、試験機の力測定系の校正前に行わなければならない。」とされています。
そのため弊社により校正前に整備点検を実施しており、問題ないと判断した後、JCSS校正を第三者機関へ依頼しています。
・NK検定について:一般財団法人 日本海事協会(ClassNK)による検定を承っています。
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- 修理
- 試験機の使用上トラブルによる修理、又は老朽化に伴う修理及びリメークを行います。又アナログ・デジタル共SI単位変更も可能です。
迅速かつ親身になって対応し、お客様から厚い信頼を得ています。なお年式の古い試験機に対しては、部品手配の都合上お時間をいただく場合があります。
- 据え付け 移設
・試験機納品の際、又は試験機移設の場合、サービスマンが現場まで訪問し、対応しています。
・移設に関しては、証明書の都合上改めて校正が必要となりますのでご相談ください。
・特にアナログの試験機の移設に関しては、機械の特性上精度に影響を受けやすいので、ご連絡ください。
・大型試験機によっては、工事(コンクリート打ち付けなど)を必要とする場合があります。当社か他業者の同行で
現場まで出向き、工事又は適切なアドバイスを行いますので、ご用命ください。
私どもは、永年さまざまな校正業務に携わってまいり、多方面からお客様の信頼を得ています。
海外での校正及び修理ですが、代理店がないため基本的に海外出張又は製品引揚修理となります。
主な実績、又製品出荷は下記の世界地図の赤い点が示す通りです。藤井精機㈱のアナログ・デジタル
製品はもちろん、半世紀以上経つ試験機の精度維持にも経験豊富なサービスマンによる保守点検整備校正を
お客様のご要望に沿うよう最大の努力をしております。
ぜひともお気軽にご相談ください。
・藤井精機株式会社 歴代の試験機について